できる人の超仕事術(4)

●仕事を広げる


上から降ってきた仕事をそれだけで終わらせない。

付加価値をつけて打ち返そう。

上からの仕事に、まわりの別のことともつなげ、取り組む仕事それ自体を広げるのだ。

すると、あなたが打ち返す仕事は大きなものとなり、それだけたくさんの「小さな成果」が生まれることになる。

たとえば・・・・・・

●この仕事は、ほかの仕事とセットにしてみよう

●この仕事は、ほかの人の力も借りよう

●この仕事は、ほかの会社とも組んで進めよう

・・・・・・といったことだ。

私はある新入社員に対して「お客様に資料を届けてきて」と指示した。

彼女にとってみれば、それは上から降ってきた仕事だ。

それにどうやって取り組むかが、何度も繰り返すようだが「できる人」になれるかどうかの最初の分かれ道だ。

ここで彼女は「できる人」になっていく片鱗を見せてくれた。

私から言われたとおり、ただお客様に資料を届けてくるだけで終わりにしなかった。

彼女は私に「勉強のためにお客様にいろいろお話をお聞きしてもよろしいでしょうか?迷惑にならないようにしますので」と相談を持ちかけてきた。

私はもちろんOKをした。



すると資料を届けにいくことをきっかけとして、彼女は先方の担当者と1時間近く話し込んできた。

そして「実は3カ月後に新規事業が立ちあがる関係で、人手不足なんです。深夜まで仕事があって体がきつくて」という先方のニーズを聞き出した。

このことを彼女は上司に相談し、業務の受託に結びつけた。

当然、私の彼女を見る目が大きく変わった。




新入社員は毎年、たくさん入ってくる。

そうした中、上から降ってきた仕事を広げ、付加価値をつけて打ち返してくる彼女のような存在は目立つ。

その他大勢の新入社員の中で、頭ひとつ抜け出してくるのだ。

上司からかけられる期待も高くなり、上から降られる仕事もレベルがひとつ高いものになる。

これが1年、2年とたっていくうちに、周りとの差をぐんぐんつけていくのだ。



「できる人の超仕事術」●上から降ってきた仕事を広げる(2)


ポイント2「時間を広げる」

上から降ってきた仕事を広げるためには、時間に着目してもいい。

現在を現在だけで終わらせないのだ。

現在を未来につなげていく。

今、取り組んでいる仕事の時間軸を広げていくのだ。

たとえば、あなたがあるプロジェクトをうまくやり遂げたとしよう。

そうしたとき、そこでほっとして終わりにしていないだろうか。

「来年もまた一緒にやりましょう。次回は新たにこんなことができますよ」という提案を忘れていないだろうか。


新人の頃には、お客様との仕事が1回きりで終わってしまいやすい。

新規の顧客開拓が得意な人は、その後のフォローを怠り、次のお客様、次のお客様へと意識が向かいがちになる。

だから、時間軸の長い付き合いになる既存の顧客=お得意様が生まれにくい。

そういう人たちは入社まもなくは新人らしからぬ営業成績をあげる。

だが、1年、2年とたっていくうちに数字が下がり始めてくるか、営業成績が乱高下してくる。

そのうちに当初は冴えなかった同僚たちが、安定した成績をじりじりと上げ始め、彼らを追い抜いていく。


現在を未来につなげる仕事の広げ方は、とても重要なものだ。

もし、あなたがうまくやりとげた仕事があったら、すぐに「その時間軸を広げることができないか」を考えてほしい。





「できる人の超仕事術」●上から降ってきた仕事を広げる(3)


ポイント3「空間を広げる」

空間に着目して、仕事を広げることもできる。

あなたが上から降ってきた仕事に取り組んでうまくいったことがあったら、それをほかの領域に広げていくのだ。

そこでもうまくいくのかどうか、応用がきくのかどうか、を見ていく。


ある新人の営業マンがいた。

彼は私の部下だったが、あるときから営業成績を急に伸ばしてきた。

彼はどんなことをやって成績をあげたか、ということ、この数カ月間、空間を広げることで仕事を広げていたのだ。

仕事が広がると、そこから得られる成果も大きくなる。

結果、営業成績がぐんとあがったのだ。

彼は入社まもないころ、ほかの新人と同じように、やみくもに担当エリアの会社に営業をかけていくだけだった。

そのうち、営業経験が1年が経とうかというころ、彼はあることに気がついた。

売り上げの半分以上が、医療機器メーカーで占められていたのだ。

そこで、彼は自分の担当エリアの医療機器メーカーから、その支社・営業所を紹介してもらい、営業をかけたところ、商品が面白いほど売れたのだ。

自分の担当エリアという空間にとどめず、医療機器メーカーという軸を持ち、営業エリアという空間を広げた結果、仕事自体が大きくなった。


これは営業だけに限らない。

商品開発部に所属していて、ある商品のプレゼンがうまくいったとしよう。

これまでと今回の大きな違いが、パワーポイントを効果的にに使ったことであったとする。

そうであれば、部内のほかの会議の場でも、同じようにパワーポイントの使い方を工夫しよう。

こんな具合に、空間を広げることで仕事を広げる。

うまくいったことがあったら「空間をひろげてみよう」と考えるのだ。


●今日やるべき仕事は今日終わらせる


「勝てる人は、今日やるべき仕事を、今日中に終わらせることに真剣な人です。」

今日やるべきことを明日に持ち越してはいけません。

明日は明日で、またその日のうちにやらなければならないことが出てくるからです。

一流の人は、そのことをよくわきまえています。


目の前の仕事を終わらせることができなくて、なんで新しいことができようか。

1日の仕事もやり切れなくて、どうして夢や目標を達成できようか、という精神です。


「明日があるさ」と思っていること自体、真剣に目標に向かって努力するときの障害になります。

成功者とは、その日にやるべき仕事をコツコツと全力でやり、1日1日を完結させることができます。

私はあるときから、1日を人の一生として捉え始めました。

人生のメンターから教わったのです。

人生山あり谷ありで、いつ死ぬかわからないのです。

朝、目覚めることによって「生」を受け、夜、眠りに入るときに「死」を迎えます。

朝起きるまでの寝ている間は、次に生まれ変わるまでの期間とみなすのです。


この考えでいくと、生きている間、つまり朝起きてから夜寝るまでの間に、やるべきことをすべてやらなければ、充実した1日(一生)を送れないことを意味しています。

明日は来世です。

そう思えば、1日を真剣に生きようとし始めます。

要するに、今、この瞬間を大切に全力で生きるのです。

仕事も同じです。

目の前にあることに、誠心誠意、一生懸命やり切ることです。

仕事で成果を出すということは、その積み重ねでしかありませんから。




  • 最終更新:2011-12-03 17:46:41

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